「口のきけないろばが人間の声で話して、この預言者の正気を失ったふるまいをやめさせたのです。」(2:16)
べオルの子バラムの話は民数記22章に出てきます。
イスラエルの民が約束の地に向かう途中、モアブの王バラクは恐怖を抱きます。
それでバラムにイスラエルの民を呪って欲しいと依頼します。
バラムがろばに乗ってバラクのところに行く途中、ろばが人間の声で話したとあります。
「あなたがわたしの道を踏み外していたからだ」(民数記22:32)
と主の使いが言っているところを見ると、バラムは主の命を破ることは断じて出来ないと口では言っていたものの、占い料に目がくらみ、神に逆らい、神が祝福された民を呪うことを考えていたということかもしれません。
「この者たちは厚かましく、わがままで、栄光ある人たちをののしって恐れません。」(10節)
とあるように、ここで問題となっているのは、主のしもべたちをそしったり、批判したりしてはいけないということです。