「マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」(1:21)
「イエス」という名はモーセの後継者「ヨシュア」のギリシア語表記で、当時の一般的な名でした。
ですから、ヨシュアがイスラエルの民を約束の地に導いたように、民をその罪からお救いになるという意味がありました。
イエス様の系図にはアブラハム、ダビデだけでなく、「バビロン捕囚」(17節)のことが言及されます。
「バビロン捕囚」はイスラエルの民の罪の結果であったということが旧約聖書が伝えているところです。
イエス様の時代のユダヤ人たちはローマ帝国の支配下にありました。
そういう意味で、捕囚状態は継続していました。
すなわちイスラエルの民が必要としていたのは罪からの救いだったのです。
福音書はイエスが罪から救うという知らせです。