「しかし、イエスはご自分のからだという神殿について語られたのであった。」(2:21)
イエス様の時代の神殿は第二神殿と呼ばれます。
ソロモン王が建築した第一神殿はバビロン捕囚の時に壊されてしまいます。
バビロンから帰還したゼルバベルたちが再建したのが第二神殿です。
「この神殿は建てるのに四十六年かかった。」(20節)という話はヘロデによる改築工事の話です。
旧約聖書と新約聖書の間に、ハスモン王朝と呼ばれるユダヤ人たちが半独立を勝ち取った時代がありました。
その時から神殿はユダヤ民族主義の象徴となってしまったことです。
「わたしの父の家を商売の家にしてはならない。」(16節)とイエス様が言われたのは、その場所は、本来、異邦人の庭と呼ばれるユダヤ人以外の人たちが祈るための場所だったからです。
第二神殿も七十年にローマ軍によって破壊されます。
本当の神殿は、神であり人であるイエス・キリストです。