「するとステパノは言った。「兄弟ならびに父である皆さん、聞いてください。」(7:2)
七章のステパノのメッセージは、旧約聖書をまとめたものですが、
「『あのナザレ人イエスは、この聖なる所を壊し、モーセが私たちに伝えた慣習を変える』と彼が言うのを、私たちは聞きました。」(6:14)
という証言に対する弁明でした。
アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ、モーセに言及し、旧約聖書が指し示したのがイエス・キリストであると言います。
そして、イスラエルの歴史を通してユダヤ人たちが、
「いつも聖霊に逆らっています。」(51節)
と立ち返りを訴えました。
ところが、宗教指導者たちは悔い改めるどころか、激昂してステパノに石を投げつけて殺してしまいました。
彼らは、自分たちが正しいと思う慣習を守ることの方が聖書よりも大事になってしまっていたのです。
それで、自らの罪を認めることができませんでした。
聖霊に逆らうことがありませんように。