「そこでイエスは言われた。「下がれ、サタン。『あなたの神である主を礼拝しなさい。主にのみ仕えなさい』と書いてある。」」(4:10)
イエス様は公生涯と呼ばれる働きをされる前に、悪魔の試みを受けられました。
悪魔の誘惑は、イエス様が何でもできる神の御子であるということを前提に読まなければそもそもどうして試みなのかが理解できないと思います。
イエス様は石をパンに変えることはできたはずです。
五つのパンと二匹の魚で五千人を養うことができたのですから。
奇跡的な守りを受けることもできたはずです。
嵐を静めることもできたのですから。
また、悪魔にひれ伏して、この世のすべての王国を手っ取り早く手にすることもできたはずです。
しかし、それでは、神の御国がこの地に現されることはありませんでした。
神のみこころが天で行われているように、この地に行なわれること、それ以上に重要なことはないことをイエス様は示されました。