「するとアブラハムは言った。『子よ、思い出しなさい。おまえは生きている間、良いものを受け、ラザロは生きている間、悪いものを受けた。しかし今は、彼はここで慰められ、おまえは苦しみもだえている。」(16:25)
金持ちとラザロの話はたとえ話であり、金持ちは地獄に行き、貧しい者は天国に行くという話ではありません。
人はイエス・キリストを信じることなしに天国に行くことはありません。
このたとえ話のポイントは、生前の社会的立場が、死後反転しまうというパラダイム転換によって現状を考えさせることです。
そもそも、人は生まれた場所や状況によって立場が違います。
ですから、今、自分が与えられた立場や富を全て自分の努力の結果とし、当然受けるべきものとするべきではありません。
死後の世界で全く別の環境に置かれたならばどうでしょうかとイエス様は問うのです。
ですから、私たちの社会にいるラザロを無視することなく愛の行動が求められます。