マタイ21章

「わたしの家は祈りの家と呼ばれる』と書いてある。それなのに、おまえたちはそれを『強盗の巣』にしている。」(13節)

「強盗の巣」と訳された単語は、「暴徒(革命家・ゲリラ)の巣窟」とも訳せます。この表現を理解するのには旧約と新約の間に起こった出来事を知る必要があります。クリスマスの時期にハヌカの祭りをユダヤ人たちはお祝いしますが、それは、この中間時代に、ゲリラ戦でユダ・マカバイがシリア軍に打ち勝ち、神殿をきよめたという史実に基づきます。神殿はユダヤ民族主義の象徴となっていたのです。しかし、本来は

「わたしの家は、あらゆる民の祈りの家と呼ばれるからだ。」(イザヤ56:7)

とあるように、神殿はユダヤ民族のためだけではありませんでした。イエス様が追い出した「売り買いしている者たち」は異邦人の庭と呼ばれる場所を占拠し、異邦人が祈ることを妨げていた人たちです。神はユダヤ民族だけでなく、全ての民族の神です。

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