「するとイエスは言われた。「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい。」彼らはイエスのことばに驚嘆した。」(12:17)
イエス様は暴力的な反乱、「徹底的な仕返し」に反対しました。
イエス様の神の国運動は、異邦人の支配よりも大きく深い悪に対して立ち向かうものだったからです。
やられたらやり返すという徹底的な仕返し、そのような憎しみの連鎖を断ち切る世界をもたらすことが、イエス・キリストがもたらされた福音だからです。
ですからイエス様は、「すべき、すべきでない」という空虚な議論には乗りませんでした。
イエス様は、「ローマ帝国を自分の主人として服従しなさい」と言うことなく、税金を支払うように言いました。
そして言われました。
「神のものは神に返しなさい。」
人生の中で私たちはこの訓練を何度も受けます。握りしめることなく、
いつでも神に明け渡すことができますように。