「これは多くの人のために、罪の赦しのために流される、わたしの契約の血です。」(26:28)
最後の晩餐は過越の食事でした。
この箇所に出てくる杯は、夕食の後に飲む三杯目の、贖いの杯だと考えられています。
この時、出エジプトの時に神が宣言された約束を告白します。
「わたしは主である。わたしはあなたがたをエジプトの苦役から導き出す。あなたがたを重い労働から救い出し、伸ばされた腕と大いなるさばきによって贖う。」(出6:6)
この時、イエス様は
「これは多くの人のために、罪の赦しのために流される、わたしの契約の血です。」
と言われました。
すなわち、神が伸ばされた御腕で贖うという約束は、今、イエス様が十字架で死なれたことによって、イエス様の血潮によって成し遂げられたということです。
最初の過越が、イスラエルが神の民であることを示す契約につながったように、今、キリストにある新しい神の民が形成されているということです。