「ダビデはそこを去って、アドラムの洞穴に避難した。彼の兄弟たちや父の家の者はみな、これを聞いてダビデのところに下って来た。」(22:1)
ダビデは深く傷つきながら、洞窟に避難しました。
すると、多くの者がダビデのもとに集まってきました。
そして、ダビデは彼らのリーダーとなりました。
ヘンリー・ナウエンという神学者はこんなこと言っています。
「人間は苦しむものであり、その苦しみを分かち合うことにより前進することができる」。
さらにナウエン師はこんなことを言います。
「キリスト者の共同体が癒しの共同体であるのは、そこで傷が癒やされ痛みが緩和されるからではなく、傷や痛みが、新しいヴィジョンの生ずる場や機会となるからにほかならない。こうして告白し合うことは希望を深め合うこととなり、弱さを分かち合うことは来るべき力の全てを思い起こさせることとなる。」
まさに、ダビデの洞穴体験はそのことが事実であることを示しているように思われます。