詩篇 11篇

「主は正しく、正義を愛される。直ぐな人は、御顔を仰ぎ見る。」(7節)

 1節から3節まで、詩人はこの地上の混乱に関して言及します。

「『法も秩序もあったものじゃない。こうなれば、正しい者は逃げるより手がない』と、人々は言います。」(3節LB)

しかし、詩人はその視点を地上から天に移します。

「しかし、主はいぜんとして聖なる宮に住み、天から何もかも支配しておられます。地上での出来事をことごとく監視しておられます。」(4節LB)

神は確かに今生きておられ、すべては神の御手の中にあります。旧約聖書に出てくるヨセフは、こんなことを言います。

「あなたがたは私に対して災いを企てましたが、じつは、幸いをもたらすために神がそのことを企てられたのです。」(創世記50:20岩波)

目の前の出来事がどんなに災いに見えても、神は幸いをもたらすために用いられるというのです。ですから、詩人のように、地上ではなく、神を見上げて生きる必要があります。

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