「悪しき者は高慢を顔に表わし、神を求めません。「神はいない。」これが彼の思いのすべてです。(10:4)
悪しき者の特徴は、神の必要を感じず、神を求めない人です。物事が順調に見えるがゆえに、
「私はゆるぐことがなく、代々にわたって、わざわいに会わない。」(6節)
と言ってしまうのです。このような人は、自分がほかの人より重要な存在だと考え、特に貧しい人を軽んじ、平気で傷つけます。
「不幸な人は、強い者によって砕かれ、うずくまり、倒れる。」(10節)
この詩は、まず、私たちがそのようにならないように警告しています。私たちはへりくだって、神が必要な存在であることを認めなければなりません。そして、同時に、この詩人と同じように悪しき者の道がいつも栄え(5節)ているように感じているならば、神は忘れていないことを覚える必要があります。詩人が
「主よ。立ち上がってください。神よ。御手を上げてください。」
と祈ったように祈ることが求められています。