イザヤ 10章

「それは、彼がこう言ったからである。『私は自分の手の力でやった。私の知恵
でやった。私が、国々の民の境を除き、彼らのたくわえを奪い、全能者のよう
に、住民をおとしめた。』」(13節)

 イザヤ書10章は、当時最強のアッシリア帝国に対する預言の言葉が記されて
います。ですから、13節の『彼』とはアッシリアを表わしています。イザヤ書
は、ちょうど北イスラエル王国がアッシリアに滅ぼされた時代に書かれました。
イザヤが活動していた南ユダ王国もまた、このころアッシリアの脅威にさらされ
ていました。アッシリアの傲慢な姿をこの箇所からでも容易に想像することがで
きます。しかし、この僅か100年後にアッシリア帝国は完全に滅ぼされてしま
うのです。首都ニネベが破壊され、炎に包まれたことが考古学の発見からも確認
されています。どんな強国も栄枯盛衰していくように、全能者ではありません。
まことの神のみが、全能者です。

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