箴言 22:17-29

「あなたが主に拠り頼むことができるように、私は今日、特にあなたに教える。」(22:19)

箴言は私たちがこの地上で生きていくための知恵が記されています。

神は私たちのこの地上での日々の生活も気にかけておられますから、私たちのために、勧告と知識を与えてくださいます。

「土台は神を信頼すること」(19節MSG)

です。

30の知恵があります。

今日の箇所では最初の5つが記されています。

1.貧しい者、必要がある人を踏みにじらない。(22,23節)

2.怒りやすい人や、激しやすい人の影響を受けて罠に落ちないように気を付ける。(24,25節)

3.他の人の負債のための保証人にならない。(26,27節)

4.他者の権利を犯さない。「どろぼうと同じこと」(28節LB)だから。

5.謙遜に、目立たない仕事を誠実に行い続ける。神が良い時に高くしてくださるから。「まじめに良い仕事をする人は、必ず成功します。」(29節LB)

箴言 22:1-16

「怠け者は言う。「獅子が通りにいる。私は広場で殺される」と。」(22:13)

これは、言いわけばかりしていてはいけないという箴言です。

LBではこのように訳しています。

「怠け者は、「仕事になんかとても行けない。外にでたらライオンに食い殺されるかもしれない」と言いわけをします。」

言いわけばかり考えていると、何も出来なくなってしまいます。

聖書の時代、確かにライオンがたくさんいました。

古代の王は、自分の権力の誇示のためにライオン狩りをしました。

乱獲したために、今では見なくなりました。

ですから、ライオンに出会う確率がなかったわけではありません。

しかし、そんなことを言っていたら何もすることはできなくなってしまいます。

私たちもできない言いわけを考える人生ではなく、主に信頼し、挑戦する人生を歩みたいと思います。

箴言 21:15-31

「快楽を愛する者は貧しい人となり、ぶどう酒や油を愛する者は富むことがない。」(21:17)

聖書は快楽主義に警鐘を鳴らしています。

快楽を追求する人は人を羨むことしか知りません。

メッセージ訳では26節をこう訳しています。

「罪人はいつも彼らが持っていないものを欲している。神に忠実な者は、いつも彼らが持っているものを与えている。」

神を恐れる人は喜んで人に与えます。

そして、そのように生きることによって人生は充実します。

「正しく思いやりのある者になろうとする人は、充実した生活を送り、人からもたたえられます。」(21節LB)

ですから、イエス様は言われました。

「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。」(マタイ6:33)

私たちは神の御国、すなわち神のみこころがこの地になされることを求めて生きることが求められています。

箴言 21:1-14

「勤勉な人の計画は利益をもたらし、すべて慌てる者は損失を招くだけだ。」(21:5)

「急いては事を仕損じる」ということわざがありますが、急ぐこと、慌てることの問題は、神よりも先にいこうとしてしまうことです。

神を待てずに先を急ごうとすることは、神が私たちの中で、私たちを通して行おうとしていることを無視することになります。

その結果、私たちは先に行くどころか、遠回りすることとなります。

また、LBでは今日の箇所をこのように訳しています。

「地道に努力すれば利益がもたらされ、一儲けしようと急ぐと貧困がもたらされます。」

神のタイムテーブルと私たちのタイムテーブルは違います。

神の時を信頼することが大切です。

なぜなら、

「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(伝道者3:11)

からです。

箴言 20:15-30

「「悪に報いてやろう」と言ってはならない。主を待ち望め。主があなたを救われる。」(20:22)

「やられたら、やり返す」というのが一般的なものの考え方だと思います。

しかし、聖書は神を待ち望むように諭します。

具体的には、ローマ人への手紙でこのように勧められています。

「愛する者たち、自分で復讐してはいけません。神の怒りにゆだねなさい。こう書かれているからです。「復讐はわたしのもの。わたしが報復する。」主はそう言われます。次のようにも書かれています。「もしあなたの敵が飢えているなら食べさせ、渇いているなら飲ませよ。なぜなら、こうしてあなたは彼の頭上に燃える炭火を積むことになるからだ。」悪に負けてはいけません。むしろ、善をもって悪に打ち勝ちなさい。」(12:19-21)

憎しみの連鎖は何も生み出しません。

イエス様の十字架は、まさに善をもって悪に打ち勝った神の勝利です。

箴言 20:1-14

「怠け者は冬に耕さない。刈り入れ時に求めても、何もない。」(20:4)

誰の人生にも冬のように不毛な時期があります。

人生の冬の時期に大切なことは耕すことだと言います。

人生において耕すことが意味することは様々あると思います。

冬のような時期こそ、実力をつけるチャンスです。

新しいことを学ぶチャンスです。

冬の時期に何をしたかが、収穫の時期に明らかにされます。

いずれにせよ、祈ること、聖書を読むこと、聖書を黙想することは、私たちの霊的生活を耕します。

これらは、冬の時期だけでなく、習慣化することが大切です。

聖書は言います。

「眠りを愛するな。貧しくならないために。目を開け。そうすればパンに満ち足りる。」(13節)

休息をとることは重要です。

しかし、眠ったような信仰生活を続けるならば、私たちの心は飢餓状態に陥ります。

祈ること、聖書を読むこと、聖書を黙想することを継続し、耕し続けることが重要です。

収穫の時は必ずやってくるからです。

箴言 19:18-29

「人の心には多くの思いがある。しかし、主の計画こそが実現する。」(19:21)

私たちは生きていく中で、いろいろな計画をし、様々なオプションを考えます。

しかし、神の目的が最終的に遂行されます。

だからと言って、何も計画をしなくていいと言っているわけではありません。

聖書は言います。

「神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。」(ピリピ2:13)

私たちのうちに働いて志を立てさせるのもまた神だと言います。

近代宣教の父、ウィリアム・ケアリは言いました。

神に大いなることを期待せよ。神のために大いなることを計画せよ。」

先日、ある牧師がこんなことを言っていました。

ビジョンは大きく、働きはコツコツと」。

重要な点は、自分の計画に固執しないことです。

いつでも神の計画を優先させる姿勢が大事です。

夢は大きく、ただし、いつでも手放せる柔軟さも大切です。

今日は主の日。共に主に礼拝を捧げましょう!

箴言 19:1-17

「貧しい者に施しをするのは、主に貸すこと。主がその行いに報いてくださる。」(19:17)

バングラデシュの貧しい子どもたちのための施設ホーム・オブ・ピースの理事長アルバート先生は、よくこの御言葉を引用されます。

私たちはイエス様の十字架を覚える時、神に対して返すことができないほどの負債を感じます。

ですから、神に貸すというイメージで施すことはないと思います。

しかし、聖書は言います。

「困っている人への憐れみは、神へのローンである、そして、神はそのローンを全額返済してくださる。」(MSG)

返すことができない貧しい人たちを支援することは天に宝を積むことです。

イエス様が言われました。

「自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴を開けて盗むこともありません。あなたの宝のあるところ、そこにあなたの心もあるのです。」(マタイ6:20,21)

箴言 18:1-24

「主の名は堅固なやぐら。正しい人はその中に駆け込み、保護される。」(18:10)

堅固なやぐら」と訳された言葉を、LBでは「絶対安全なとりで」、新共同訳では「力の塔」と訳しています。

古代社会では、城壁の中に、都市を作りました。

そして、その城壁の側に、見張りのために、高い塔を作りました。

その塔から、遠くを見ることができました。

敵が近づいてくることもたやすく見ることができました。

戦いが起こったとき、塔はとても有益でした。

塔に向かって、槍を投げても、簡単には届くことはありませんでした。

しかし、塔から槍を投げるなら、地上の敵には脅威となりました。

ですから、危険が迫った時、塔は避難することができる場所としては最適でした。

私たちも「力の塔」があります。

人生の戦いの中で、私たちが走っていくことができる避け所があります。

私たちの避け所は主の御名です。

箴言 17:13-28

「喜んでいる心は健康を良くし、打ちひしがれた霊は骨を枯らす。」(17:22)

笑いは健康に良いと言われます。

あまりにも何ごともまじめに考えすぎると病気になってしまいます。

どこかで、神の御手にすべてを委ねて、喜びに満たされる必要があります。

「心が陽気になれば体も健康になり、気がふさげば病気になります。」(LB)

自分自身のことも笑えるようになる必要があります。

笑いは、ワークアウトのようなもので、私たちのたましいを訓練し、健康に保ちます。

聖書は私たちに「喜ぶ」ことを教えます。

「喜び」は私たちの選択です。

ヘレン・ケラーは言いました。

「私は、キリストにあって幸せです。」

日々、キリストにある幸いを告白することは、とてもいい健康法です。